昇進論文,昇格試験論文に落ちた人の再挑戦に役立つページ、で記す内容
昇格試験,昇進試験の論文,小論文,レポート書き方対策の事前準備を行なっていくにあたり、過年度の試験で落ちて同期ばかりか後輩に先を越されたという方や、落ちたその後はショックから表現しがたい不安感があり、異動希望にとどまらず退職や転職まで考えた方が、「何とかなりそう!」というモチベーションがあがったり、不安感が少なくなったりするようにと記したページです。
ショックはありますが、なぜ落ちたのか原因をはっきりと探り、その後に起死回生をはかるのが、励ましてくれた妻や旦那、家族に報いる方法です。
さっそく次の挑戦へ向いましょう。あらためて昇格試験,昇進試験をトレースしてみます。おおよそ次のような段階で進みますが、そのどこかに落ちた理由が見つかるはずです。
前段階
- 上司からトップマネジメントへの推薦
- エントリー通知
筆記試験
- 時事問題
- 一般教養問題
- 業務知識問題
- 論文,小論文,レポート受験/提出
- プレゼンテーション(論文,小論文,レポートで記した内容)
面接試験
- 所属部長の面接
- 役員面接
合否結果通知
上記の試験段階をフルに実施する会社もあれば、一部のみの会社もあります。合否については、結果だけが告知される例もあれば、各試験についての詳細な評定結果が点数化され、コメント付きで開示される会社もあります。
昇格試験,昇進試験に落ちたという方の中で「小論文の書き方がまずかった」「落ちた原因はズバリ論文という評定だった」という述懐が多数を占めます。「面接で緊張し過ぎた」などオプション付加はあっても、「小論文は及第点だったが」というような例はなかなかお聞きしません。
このため、このページでは論文,小論文,レポートの考え方や書き方に特筆して向上策を呈します。
拠出を、スポーツ、政治、そして、ビジネスに広く適応され、本やドラマ、マンガでも解説されている『孫子の兵法』に求めます。どうすれば合格という結果に近づくのかについて、引用と意訳をまじえながら説明していきます。
昇進論文,昇格試験論文に落ちた人のモチベーションアップに役立つ『孫子の兵法』のあらまし
著者は孫武という約2500年前の古代中国、呉の国に仕えた軍師です。孔子、孟子という用例と同様に、孫子とは孫先生という意味で、現代的に「孫先生の戦い方(あるいは、身の処し方)講座」とでもとらえれば、取っ付きやすいかと思います。
その教えは長きに渡って中国の王侯だけが知り、一般には秘匿され続けてきましたが、日本に伝わるや否や、武家の間、そして、世界各国に広がっていきました。戦国武将の武田信玄は『孫子の兵法』軍争篇の一節、「疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山:疾(はや)きこと風の如く、徐(しず)かなること林の如く、侵掠(しんりゃく)すること火の如く、動かざること山の如し」を軍旗に記したことで有名です。
『孫子の兵法』は、戦い方だけでなく組織のあり方や部下の統率方法、人材育成やリーダーシップといったテーマについて有用な示唆を与え、不安を払拭しモチベーションアップに繋がるため、今では世界各国の言葉に翻訳され、時代の洗練を経たロングセラーとなり、軍隊の士官だけでなくスポーチームの監督や政治家、経営者、管理職などに愛読されています。
昇進論文,昇格試験論文に落ちた人の励ましになる『孫子の兵法』の構成
『孫子の兵法』は13篇から構成され、書き出しの「計」篇(事前準備)から、時系列に従って戦っていく方法が本論部分に記され、締めくくりの「用間」篇(情報戦)までが網羅されています。
述べられている内容のうち、昇進論文,昇格試験の論文,小論文,レポートを書いていく上での参考例として用いれば、効果的に進めることができるテーマや事例も沢山記されています。
ここですべてを説明するのは本旨ではないので、昇格試験,昇進試験の事前準備をスタートするにあたって特に有用な、「計」篇と「用間」篇からの引用を交えながら記していきます。
昇進論文,昇格試験の論文,小論文,レポートに落ちたら、再チャレンジという考え方にシフト
「計」篇の書き出しは、次のように始まります。
兵とは国の大事なり。死生の地、存亡の道、察せざるべからざるなり。
意訳:戦いとは国家の一大事で、民にとっては生き死にが決まる場であり、国家にとっては存亡を左右するものである。事前にその勝敗の見通しが立たないでは済まされない。慎重に考えて行動していく必要がある。
この言葉のなかには、「漫然と構えていては滅びてしまい、深い洞察のもとに行動すべきである」という切迫感や危機感が感じられます。「戦い」を「昇進論文,昇格試験の論文,小論文,レポートへのチャレンジ」へ置き換えると、事前対策にきちんと取り組んで行かなければならないというリアリティが出てきます。
孫子は、「戦いは負けん気や腕力で勝つものではなく、計算に基づいた知恵や組織の力で勝つものである。」ということもアピールしています。
『孫子の兵法』で重視したのはチャレンジして「勝つ」ことより、「犠牲や破壊、損耗を極力しないように、負けないように戦う」ことです。
このため、その先に何があるか分からない場所へ、充分な情報もないまま突き進むのはリスクが大きいと言わざるを得ません。
もし、昇格試験の受験者が様々な分野に関して圧倒的な知識を持ち、頭のキレが良く、どのような論文テーマが出題されても問われている内容を分析し、書き出しから締めくくりまで道筋を立てて、序論から本論へ、さらに、結論へと三段構成を積み上げていく、あるいは、起承転結の流れを頭のなかで構成し、的確な文章に表現する力を合わせ持っていると仮定しましょう。そのような状態ならば、正面からそのままぶつかっても勝算はあります。しかし、このような人は滅多にいません。
一度落ちたという事実があると、「ビジネスマンとしてどうなのか」とか、管理職なら「職場の皆がどう見ているのか」とか、針のむしろに座ったような気持ちで再挑戦の機会を待ち望んできたかも知れません。
良い結果を招く考え方にシフトしていきましょう。
「昇格試験,昇進試験に落ちた原因は論文,小論文,レポートだ!」というほど論作文の苦手なビジネスマンが、昇進論文,昇格試験の論文,小論文,レポートを突破するには
「文章が苦手だし、考えもまとまらない」、あるいは、「考えることはできても、その内容を的を射た文章表現に置き換えて論文を完成するなど到底出来そうもない」。しかも、「実際の仕事が山積みで、時間を割くことはできない」というように、あれこれ何とか頑張っているビジネスマンが圧倒的多数である訳です。
このようなビジネスマンが昇進論文,昇格試験の論文,小論文,レポートに挑んでいくには、どうすれば良いのでしょうか?
勝兵は先ず勝ちて而(しか)る後に戦いを求め、敗兵は先ず戦いて而る後に勝ちを求む。(形篇)
意訳:充分な勝算を得てから挑むならば勝ち、「当たって砕けろ!」と単に挑むならば破れてしまう。
もし、メーカーであれば、製品を持続的に造り出す技術を蓄積し、生産体制を整備して製品の価値を作り、流通・営業・販売のチャンネルを構築して、体制を整えてからターゲット顧客に向けてのビジネス攻勢をかけるわけです。誰彼構わずに闇雲に営業していくような非効率な展開はしないはずです。
ビジネスマンが論文,小論文,レポート試験にチャレンジしていくにあたっても同様と言えます。
兵とは詭道なり。
意訳:戦いは肚の探り合いであり、いかに有利に戦えるかを考えて相手と向き合うべし。
「文章が苦手」「的を射た表現力が出来ない」と自覚しているビジネスマンが、論文,小論文,レポート試験にチャレンジしていくためのスタートとしては、情報収集というアクションが有効です。
昇進論文,昇格試験の論文,小論文,レポートを書くためには、情報収集と自己分析が必須
『孫子の兵法』のなかでも最も有名な行によって、昇格する論文を書くための対策を説明していきましょう。
彼を知り己を知れば百戦殆うからず。彼を知らずして己を知らば一たび勝ちて、一たび負く。彼を知らず己を知らざれば、戦う毎に殆うし。
意訳:相手の情報を得ることが出来れば対策ができ、さらに自分の特徴を知って自己分析ができれば、それを生かすことで負けることなどない。どちらかでも出来れば勝率は半々。どちらも出来ていないと、チャレンジする度に失敗する。
昇進論文,昇格試験の論文,小論文,レポート書き方事前対策に置き換えれば、出題側に対しての下調べなどの情報収集と、自己分析という下準備が大切ということです。
採点者にアピールできる論文,小論文,レポートにするには
論文,小論文,レポートの最終採点者は、経営層、トップマネジメントということは容易に予想がつきます。その間に管理職が入ることもありますが、そこに至る前にはじかれてしまっては困ります。
第一次採点者がアウトソーサーという場合があります。彼らは論文,小論文,レポートの要件や構成をチェックする能力は充分にあるのですが、固有名詞、取扱い商品名など主立った項目,内容は知らされているはずです。しかし、 あまりにも仔細な内容が交錯する回答であれば、例えアウトソーサーでなくとも所属部署以外の人には分かりにくいと判断されてしまうことは、容易に想像がつきます。
最終採点者だけでなく、第一次採点者やその間で考査に入る可能性がある管理職の行動原則も考慮に入れて、回答を作成していくのが賢明です。
利に合えば即ち動き、利に合わざれば即ち止まる。
意訳:昇進論文,昇格試験の論文,小論文,レポートを考査する相手にとってのメリットを把握し、そのポイントに向けてアピールする。
ビジネスパーソン、なかでも管理職や経営層は「利につられて動き、不利益を避ける」という行動原則に従ってマネジメントをしています。
自分を昇進,昇格させればメリットがあることをアピールしていくためには、まず相手にとっての利を把握する必要があります。
採点者と想定される管理職や経営層、トップマネジメントに対しては、論文,小論文,レポート答案の中で、「自分の仕事を通して管理職やトップマネジメント(が経営する会社)」の利益に繋がる行動をし、実際に利益をもたらしていく」対策を述べることができればベストです。
この動画で説明したように、「書き出し」ばかりでなく、昇進論文,昇格試験の論文,小論文,レポートの「内容」についても、採点者を惹きつけるよう展開していくべきです。
昇進試験,昇格試験の論文,小論文,レポート書き方対策の事前準備するにあたって、以上のような考え方を基本に持って、回答,答案の雛形を完成すべく進んでいきましょう。ここまで読み進めた方は、面接やプレゼン試験への転用が効くこともお分かりでしょう。
ジパングでは、どの段階からでも論文,小論文,レポート書き方のご支援が可能です。かたちとしては、添削/模範回答文例,回答見本の代筆などがあります。メールで伝えようとして、文章をさらに悩む必要はありません。電話でご相談ください。(スマートフォンでご覧の方はタップで電話できます。)